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2012年05月31日

【シティライフインタビュー】5月号 筧 利夫 さん

俳優
筧 利夫 さん



観る人の心に人生を楽しくする
「何か」を残せたら嬉しい


ドラマに、映画に、バラエティにと、
幅広い分野で活躍中の筧さん。
今やその名を知らない人はいない―
そう言い切れる、日本を代表する役者の一人だ。
『飛び加藤~ 幻惑使いの不惑の忍者~ 』では、
伝説の伊賀忍者・加藤段蔵として舞台に立つ。
戦国の世を背景に、愛あり、笑いあり、涙あり、
イリュージョンありの斬新な舞台について、
役者としての想いを伺った。

戦国×忍者×手妻×LOVE!
斬新な舞台が幕を開ける


―――『飛び加藤〜幻惑使いの不惑の忍者〜』とは、どんな舞台なのでしょう
物語としては、戦から逃れ地道に生きようとする伝説の忍者が、ある少女と出会い過去の因縁に巻き込まれていき、再び自らの人生と向かい合っていくというもの。そこに「人魚姫」をモチーフにした切ないラブストーリーや日本古来の伝統的なマジックとも言える「手妻」がミックスされて、普通のお芝居にはない見所がたくさんあります。時代劇という古き良きものと、今風にアレンジされた派手な仕掛け…それらが融合された、とても楽しい舞台になるんじゃないかな。

演出を手がける河原雅彦さんは、最近では古典名作を手がけることが多いんだけど、そんな彼が一体どういう世界を描いていくか非常に楽しみなところ。僕自身も時代ものを舞台で演じるのは初めてだし、映像的な表現と演劇的な表現が融合されたとも言える本作は、役者としてぜひ挑戦していきたい要素でもあります。そういう意味でも、演じ甲斐がありますね。とにかく、見応えたっぷり、いろんな方に楽しんでいただける内容になるはずです。

大阪芸大時代から始まった
本格的な役者への道


―大阪芸大で演劇を学ばれたそうですが、いつ頃から役者になろうと思われたのですか?
中学校を卒業する時には、「将来は役者になりたい」って言ってましたね。特にきっかけというのはないんですが、普通の仕事には就きたくなくて…。それで大阪芸大に入りました。当時はどうやって役者になればいいか分からなくてね、大学を卒業すれば自動的に役者になれるもんだと思ってた(笑)。始まりはそんな単純な理由でしたが、在学中「劇団☆新感線」に参加し、本格的に役者として歩み始めたわけです。同期だった渡辺いっけいさんをはじめ、辰巳琢郎さん、生瀬勝久さんなど、たくさんの出会いもありました。

実は大阪との縁は深くて、子どもの頃は吉本新喜劇を観て育ちましたからね。住んでいた浜松でも毎週土曜日にテレビでやっていたので。だから”大阪の笑い”は僕の中にも相当入ってるんじゃないかなと思いますよ。公演でも大阪は昔からすごくて、舞台中にはどっかんどっかん笑ってくれるんですけど、アンケートには「面白くなかった」って書いてある(笑)。今回の大阪公演でも、どんな反応がいただけるか楽しみですね。



忘れかけていた気持ちを
思い起こさせる芝居を


―最後に、今後の目標や舞台への想いをお聞かせください。
演技や演出など、新しい表現への挑戦は今後もどんどんやっていきたいです。それと同時に、今回の舞台もそうですが、演劇にしろ映画にしろ、芝居を通じてお客様に「何か」を感じていただきたいということ。たとえば女性だったら、次の日の朝に食事をつくるのがウキウキするとか、男性だったら、家に帰って奥さんにちょっと気の利いたことを言うとか…そういう、普段忘れかけている気持ちを思い起こして、人生を楽しくするきっかけになってくれたらとても嬉しいですね。

映画館やサッカー競技場や球場などに足を運んで楽しむのは、普通にあると思います。そこに、芝居を観に劇場に足を運ぶこともぜひ加えて欲しいし、初めてそれを経験するには、笑い、涙、驚き、感動と、楽しい要素がいっぱいに詰まった本作は最適なんじゃないかと思います。ですから、ぜひ多くの方に、腰を上げて劇場に足を運んでいただきたいですね。あなたの心のマッサージ師・筧利夫が、癒しの時間をご提供します(笑)。

〈取材を終えて〉 
楽しくて面白いキャラクターが印象的な筧さん。
吉本新喜劇のくだりをお聞きし、なんだか納得です。演劇について語る真剣な表情と笑い話をする笑顔とのギャップがとても魅力的で、今回の舞台も絶対に面白い!そんな期待が膨らみました。


文/山下満子 撮影/岸 隆子

【Profile】
かけい・としお 1962年8月10日生まれ、静岡県浜松市出身。
大阪芸術大学在学中に「劇団☆新感線」に参加し、その後、鴻上尚史主宰の劇団「第三舞台」に所属。「幕末純情伝」などのつかこうへい作品をはじめ、ミュージカルや映画、テレビドラマなど幅広い出演経歴を持つ。また、「ZIP!」(NTV系)木曜パーソナリティとして出演中。役者以外の活動もこなせるオールラウンドプレイヤーとして活躍中。


飛び加藤 ~幻惑使いの不惑の忍者~
脚本:蒔田光治 演出:河原雅彦
日時:6月30日(土)13時・18時 7月1日(日)13時
会場:イオン化粧品 シアターBRAVA! (大阪市中央区城見1-3-2)
料金:全席指定8,800円(税込)
※未就学児の入場は不可
各プレイガイド(チケットぴあ・ローソンチケット他)、劇場窓口等で好評発売中  


Posted by 北摂・阪神の情報紙シティライフ at 20:12シティライフインタビュー

2012年04月27日

【シティライフインタビュー】5月号 桜 稲垣早希さん

芸人
桜 稲垣早希さん

支えてくれる人がいるから
もっともっと成長したい


アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』の
キャラクター“アスカ”のものまねで脚光を浴び、
現在、ピン芸人としてTVや舞台、ライブなど、
幅広く活躍中の桜 稲垣早希さん。
3月14日には、ピン芸人として初となる、
単独イベント全国ツアーを収録したDVDを発売。
その制作に込められた熱い想い、
芸人としての意気込みや目標を語る姿に、
ひたむきな彼女の“ 素顔”が見える。

3芸人・桜 稲垣早希を詰め込んだ渾身の作品

―――話題沸騰中のDVD。その見どころについてお聞かせください。
 2011年に、大阪・広島・新潟・名古屋・熊本・東京の6カ所で、単独ライブ「桜稲垣早希ネタイヴェント新劇場版:九〜YOU CAN(NOT)MAKE A GOAL〜」を開催しました。そのツアーの模様を収録したDVDなんですが、ネタはもちろんのこと、ドキュメンタリーで見せるイベントの裏側が見どころのひとつ。驚きの「事件」が次々起こって、ネタ部分を少し削ってしまったほど(笑)。そのほか、ゲストとしてお迎えした6人の先輩方とのコントなど、見どころが満載。衝撃的で、とても楽しい内容に仕上がったと思います。

 実は、このDVDは私にとってとても思い入れの強い1枚。2009年に相方が卒業し、一人きりになった当初は不安だらけ。その時の私を支えてくれたのが「ピン芸人としてDVDを出せるぐらいに頑張ろう!」という強い気持ち。だから、この話をもらえた時はめちゃくちゃ嬉しくて。構成段階から会議にも参加させていただいて、私の趣味が満開のDVDになりました(笑)。芸人としての桜稲垣早希を詰め込んでいますので、たくさんの方に観て欲しいですね。

人の想いや温かさが常に背中を押し続けてくれる

―芸人として歩んできた5年間、ご自身にとっての大きな変化は?
 もともとタレントを目指して芸能界に入ったので、ある日マネジャーから「お笑いをやれ」と言われた時は戸惑いましたね。そこで、昔からものまねが好きで、得意だったエヴァンゲリオンのアスカをやってみようと。最初はスベリ倒してて、心のどこかに「なんでやらなあかんの?」という後ろ向きな気持ちがあったんです。そんな私を変えてくれたのが、大阪・日本橋のイベントで初めてウケた時のこと。「人に笑ってもらえるって、こんな気持ちいいんや!」って…。それが、本格的にお笑いを目指す大きなきっかけだったように思います。 

 そして、もうひとつ私を大きく変えてくれたのがTV番組『ロケみつ』(MBS)の『ブログ旅』。頼る者は自分しかいないという追い込まれた状況の中で、人見知りだった私が、どんどん明るく、強くなれました。その強さがピン芸人になった時、自分を支えてくれたように思いますね。旅の途中に「ここでリタイアしたら今まで助けてくれた人の想いが無になってしまう」と思うのと一緒で、「応援してくれるお客様のために、頑張らなアカン!」と。

「声」を活かした分野で始まる新たな挑戦

―故郷・東灘の思い出。そして、今後の目標についてお聞かせください。
 生まれ育った東灘の実家は、住宅街でとてものんびりしたところ。近くに大きな川があって、中学生の頃には愛犬の散歩がてら、よくものまねの練習をしてました。エヴァンゲリオンのアスカとレイとシンジの3役を、一人でしたり(笑)。まさかそれが、こうしてお仕事に結びつくとは…「中学生の私、グッジョブ!」だなって思います(笑)。

 これからも大好きなエヴァネタは続けていきますし、今年もまたネタイヴェントをやりたいですね。R―1ぐらんぷりに向けたネタづくりとか、お笑いの力を付けていくことが目標です。それと同時に、今後は「声」を活かした仕事を頑張りたいと思っています。去年はTV番組『このへん!!トラベラー』(ABC)のキャラクター『この!!トラくん』の声をやらせてもらってとても勉強になりましたし、ナレーションを含め、声を出していく仕事をしていければと…。『ブログ旅』のイメージで見てくれている方が多いと思うんですけど、芸人としてさらに成長して、いろんな私をお見せしていきたいですね。

〈取材を終えて〉 
素顔の稲垣さんは優しい雰囲気のとっても可愛らしい方。DVDの詳しい内容はネタバレになってしまうので書きませんでしたが、笑いどころ満載!楽しくてひたむきな人柄に触れ、ますますファンになりました!


文/山下満子 撮影/岸 隆子

【Profile】
さくら いながき・さき 1983年12月27日生まれ。
神戸市東灘区出身。2005年NSC大阪校女性タレントコース1期生。2007年お笑いコンビ「桜」を結成。2009年12月、相方の卒業を機にピン芸人としてソロ活動を開始。アニメキャラのものまねを得意とし、『新世紀エヴァンゲリオン』のアスカをはじめ、『タッチ』の朝倉南、『らんま1/2』のシャンプーなど、レパートリーも多彩。1人話芸日本一決定戦のR-1ぐらんぷりで準決勝進出の経験もある。TVやCM、舞台、イベントなど、幅広く活躍の場を広げている。
  


Posted by 北摂・阪神の情報紙シティライフ at 00:00シティライフインタビュー

2012年03月29日

【シティライフインタビュー】4月号 口笛 太郎 さん

口笛奏者、音楽プロデューサー
口笛 太郎 さん



みんなで口笛を吹けば
幸せがいっぱいに


「口笛太郎」とは、口笛という「楽器」の
未来を背負って立つ、代表者として、
仲間から託された名前なのだという。
東京は多摩川の河川敷で、撮影の合間に、
ビートルズナンバーを聴かせてもらった。
ヒュルヒュルと転がるような澄んだ音が、
太郎さんの口からあふれ出てくる不思議― 。
CD『PlaysBeatles』が話題沸騰中の、
口笛太郎さんに、口笛の魅力をうかがった。

3オクターブの音域をもつ
口笛という「楽器」


――口笛を吹き始めた経緯からお聞かせください。
僕が小学校3、4年生の頃、兄がいつも口笛を吹いていて、それを真似たのが始まりです。
高槻の田舎で育ち、原っぱとか淀川河川敷とか、遠慮なく吹ける場所がいくつもあったので、すごく大きい音、高い音、低い音、舌や唇で変化をつけた音…と口笛で一日中遊んでいました。
本当はピアノを習いたかったんですが、小指が短すぎて難しいと言われ、その悔しさもあったのでしょうね。口笛はどんどん上達して6年生のとき、音楽の時間に聴かされたレコードの口笛より「僕のほうが絶対うまい」と確信。
先生に話したら、吹いてごらんと。吹いたら「本当にうまい!」とほめられ、そのとき「口笛は僕の大切な楽器」と自覚しました。
3オクターブの音域と、音の大きさには、少々自信を持っています(笑)。
僕は学生時代、受験勉強をほとんどせずに遊べるだけ遊んでいました。中学ではギター小僧、大学ではビッグバンド…口笛の自由な音色の影響か、とにかく明るく楽しく生きるというスタイルは、あの頃にできた気がします。

口笛とギターのライブから
プロ奏者としてデビュー


―趣味の口笛吹きから一躍、プロ奏者になられたのは?
大学卒業後は音楽関係の会社に勤めていたんですが7、8年前、たまたまテレビ番組の音楽を制作している人と仕事で出会い、ドラマ「子連れ狼」などのBGMの口笛を引き受けることになったんです。
やってみると、けっこう高い評価を受け、会社勤めのかたわら、休日の音楽活動が恒例の生活になりました。
ギターの大里和生さんとカフェで、「口笛とギターの週末ライブ」を始めると、レコード会社の人から「CDを出しませんか」と誘われてびっくり。実は、僕も音楽関係の人間で、新人に「CDを出しませんか」とさんざんやってきたのに、自分が言われると、こんなにも緊張するものかと(笑)。こうして’07年に初めてのCDが出て、それをきっかけに日本中の口笛愛好家との交流が始まりました。
口笛の魅力は何といっても、自由で豊かな気持ちになれること、心が優しく癒されること。
JR高槻駅前を歩く人がみんな口笛を吹いていたら…なんて想像するだけでも幸せな気分になりませんか?お子さんもお年寄りも気軽に取り組める、こんな凄い「楽器」は他にないと思いますね。



口笛太郎Duoが奏でる
ビートルズの名曲がCDに


―「プレイズ・ビートルズ」が話題になっていますが、
今後の活動についてお聞かせください

今年はビートルズのデビュー50周年。ビートルズ初来日の年に生まれ、ビートルズサウンドでロックに目覚めた僕としては、ビートルズの名曲をカバーするアルバムのリリースは感慨もひとしおです。
今後はベートーベンなどのクラシック音楽や伝統音楽にも挑戦して、口笛という楽器の可能性を、もっともっと拡げたい。
ただし、僕の最終目標はCD制作やお金ではありません。僕の夢は、会社の休日を利用して地方を巡り、小さな会場で、みんなで口笛を一緒に吹く。そして地元の人とうまいご飯を食べ、うまいお酒を飲み、語り合い、1人でも多くの人に口笛の魅力を知ってもらうこと。被災地にも通っていますが、口笛でその土地、土地に幸せを届けることができれば。
最近は同級生が亡くなったこともあって、自分だっていつ人生が終わるか分からないと本当に思いました。
だったら、やりたいことを目いっぱいがんばって楽しく生きたい。目標は「幸せ」です。

〈取材を終えて〉 
取材は、口笛太郎さんがライブを開催し
てデビューにつながった、世田谷区玉川の「カフェフーケ」で。
確かに太郎さんの小指はかわいらしくて、私の小指の半分ほどでした。
太郎さんを口笛奏者に導くための神の配剤かも!?


文/渡部せつ子 撮影/比嘉研一郎
取材協力/カフェフーケ(東京都世田谷区/玉川高島屋S.C本館1F)

【Profile】
くちぶえ・たろう 1966年高槻市生まれ。
小学校低学年から口笛を吹き始め、高学年でウォーブリングというテクニックを習得、口笛を自らの楽器と認識する。
大学卒業後は会社員として働きながら休日に音楽活動を継続。テレビ朝日系ドラマ「子連れ狼」、NHK「関口知宏の中国鉄道紀行」などの番組音楽の口笛を担当し高い評価を受ける。
07年、口笛太郎Duoとして1stアルバム『風とギターケース』をリリース、話題を呼ぶ。
10年には2ndアルバム『ジブリとギターと口笛と。』を、今年2月には3rdアルバム『PlaysBeatles』をリリース。
日本口笛奏者連盟創設に参画し、現在理事。
http://home.m00.itscom.net/kuchibue/


2012年2月7日発売
「Plays Beatles」口笛太郎Duo 
イエスタデイなど16曲収録 1,995円

ビートルズの名曲を口笛とギターでカバー。
アマゾンほか口笛太郎さんのHPからも購入できる。  


Posted by 北摂・阪神の情報紙シティライフ at 21:29シティライフインタビュー

2012年02月28日

【シティライフインタビュー】3月号 友近さん

芸人
友近さん

芸人としてオモロイからこそ
いろんなことに挑戦するんです


いろいろなキャラになりきる「ひとりコント」に、
バラエティに、歌に、お芝居に・・・。
幅広い分野で発揮する多才ぶりは、
「当代きっての女芸人」と言っても過言ではない。
そんな彼女が、ブロードウェイで人気を博した
ミュージカルコメディに出演。
日本初上陸となるこの舞台で、
今度はどんな「芸人・友近」を、
私たちに見せてくれるのだろうか。


ブロードウェイで絶賛上演された
痛快ミュージカルに挑戦


―「9時から5時まで」の見所について
お聞かせください。

 1980年に公開された映画「9時から5時まで」のミュージカル版で、
男性中心主義で男尊女卑、セクハラしまくりの社長を、3人の女性たちが
やっつける痛快オフィスコメディです。約30年前の物語なので「古さ」もあるんですけど、
男性優位の社会の中で女性たちが最初に立ち上がろうとしたお話しを、
今の時代に敢えてやることの面白さがありますね。
上司のパワハラやセクハラに対し、3人の女性たちが知恵を出し合って
逆襲していくくだりは、明るく前向きなパワーを感じていただけるはず。
さらに、カントリー・ウェスタンの大御所ドリー・バートンによる美しく楽しい音楽も、
大きな魅力のひとつです。
 映画では急に漫画のキャラクターが登場して「なんじゃコレ!(笑)」と思う
演出があったりするんですが、舞台ではどう表現していくのか、楽しみな部分。
そういう意味では可笑しくて滑稽な作品なので、「アホやなぁ」っていう目で
楽しんで欲しいな、と(笑)。

あくまでも核にあるのは
「芸人・友近」


―「ひとりコント」では、様々なキャラになりきる友近さん。
本作のドラリー役はいかがですか?

 とらえどころが難しいキャラクターですね。
テキサス出身で気のいい田舎娘のドラリーは、とてもキュートでセクシー。
社長からセクハラを受け、同僚からは陰口をたたかれてしまう役なんですが、
バカっぽく見えて実は賢く、3人の中でも一番しっかりしている。天真爛漫かと
思えば昇進のためにじっと耐え、同僚の陰口に傷つきもする…
そんなドラリーは、3人の中で一番「笑いどころ」がなくて、
芸人が演じるには遊べないキャラ。それをあえて私が演じるところが、オモロイかなと(笑)。
どんな仕事をするにしても、私の核にあるのは「お笑い」なんです。ミュージカルに出る自分がオモロイ、
草刈民代さんや紫吹淳さんと一緒に並ぶ自分にワラける(笑)。
もちろん、舞台には真剣に臨みます。
けど、その一方で、そんな自分を可笑しがる自分もいて…。
「芸人・友近」としておもしろいからミュージカルにも挑戦するし、
そこでの貴重な経験を、またお笑いへとつなげていきたいですね。

これまでも、これからも
一歩もブレないスタンス


―いろいろな経験が、芸人としての「糧」になる、
という感じですね。

 そうですね。たとえば舞台の会見で、絶対プライベートなことを聞かれるんです。
私としては正直答えたくないわけですけど、ここで「ミュージカルの記者会見で
プライベートなことをしゃべる女優」というコントを成立させるためにしゃべる(笑)。
そして、そのネタを単独ライブに持っていって、「あ、友近がまたやらかしてる」と
笑ってもらう…その繰り返しなんです。
ですから、おもしろがれるなら、いろいろな仕事をしていきたいという思いはありますね。
よく「どこへ向かってんの?」と聞かれるんですが、あくまでも「芸人・友近」であるスタンスは、
昔から一歩もブレてないつもりですし、今後もチャンスがあれば芸人としていろいろなことに
挑戦したいと思っています。
 2012年は、私のキャラのひとつである、演歌歌手・水谷千重子の全国ツアーも行う予定。
ドラリーとして、そして水谷千重子として…それぞれの「芸人・友近」を、
皆さまに楽しんでいただければ嬉しいですね。


〈取材を終えて〉 
友近さんのコントネタでいつも笑わせていただいてましたが、
今回お会いして芸人としての確固たる想いをお聞きし、
「本当にお笑いが好きな方なんだ」と実感。
同時に、友近さんの多才ぶりや面白さの理由が、少し分かったような気がしました。


文/山下満子 撮影/岸隆子

【Profile】
ともちか(本名:友近由紀子)
1973年8月生まれ愛媛県出身。
NSC大阪23期生。2001年5月にbaseよしもとで初舞台を踏み、
さまざまなキャラクターになりきる「ひとりコント」をはじめ、
独自の笑いで多くのファンをつかむ。
2002年、第33回NHK上方漫才コンテストで優秀賞、
2003年、NHK新人演芸大賞で大賞、
2004年ABCお笑い新人グランプリ優秀新人賞をそれぞれ受賞するなど、
名実共に実力派芸人として成長。その他、歌、映画、ドラマ、司会、
書籍の執筆など、幅広い分野で活躍。
2011年には、ミュージカル「アニー」に出演。

【上演情報】
ザ・ミュージカル「9時から5時まで」
日時:4月7日(土)14時・18時半 
    4月8日(日)13時
会場:イオン化粧品 シアターBRAVA!(大阪市中央区城見1-3-2)
料金:全席指定9,800円(税込)
※未就学児の入場は不可
各プレイガイド、劇場窓口等で好評発売中
問合せ:グリークス  TEL.06-6966-6555
http://greeks.co.jp/  


Posted by 北摂・阪神の情報紙シティライフ at 00:00シティライフインタビュー

2012年01月31日

【シティライフインタビュー】2月号 正司照枝さん

女優、漫才師(かしまし娘)
正司 照枝さん



78歳、祖母役がやっと
はまってきましてん


朝の連続テレビ小説『カーネーション』で、
正司さん演じるヒロインの祖母、ハルさんの
助命嘆願がN H Kに多数届いたそうだ。
正司さんの人間味あふれる眼差しと存在感が
ドラマの大きな魅力になっているからだろう。
姉妹漫才の陽気で姦しい「かしまし娘」から
女優・正司照枝となって3 1 年― 。
舞台、ドラマ、映画の母親役、祖母役に
大活躍の毎日である。

『カーネーション』で大ブレーク
年齢を重ねたいぶし銀の芸


―NHK朝の連続テレビ小説『カーネーション』をはじめ、
テレビ・映画で大活躍ですね


 『カーネーション』の小原ハルさんは大好きな役
でした。主人公・糸子の祖母で、糸子の父・善作の母。
オファーをいただいたときには、ああ、これなら着物を着て、
台所に居たらええんやなと。
撮影は去年5月から10月までの長丁場でしたが、
台本はいいし、私の母と年代が重なるので、母の前掛け姿
を思い出し、同じものを衣裳さんに作ってもろたり、
皆さんの着物や仕草について提案したり、やりがいのある仕事でした。
顔や髪はそのまんまで、自然にやらせてもらいましたが、
反響が大きいてびっくり。応援のお手紙をいただくわ、
「おばあちゃんを殺さんといて」いう助命嘆願がNHKにぎょうさん
届くわ…ありがたかったです。でも1月10日、ついに92歳で大往生しました(笑)。
公開中の『ALWAYS三丁目の夕日’64』では、主人公の妻ヒロミ(小雪さん)の
赤ちゃんを取り上げる産婆役。時代は東京オリンピックの年で、テレビが家庭
に普及しだした頃、懐かしいて心が温かくなる映画です。映画『毎日かあさん』
では主人公(小泉今日子さん)の母親役。私はこれまで舞台専門で、若い美しい
役をやってきたんやけど、78歳にして母親役や祖母役を楽しんでいます。

天才少女漫才師から
かしまし娘、そして舞台女優へ


―照枝さんといえば
♪ウチら陽気なかしまし娘…
3人姉妹の姦(かしま)しい漫才を思い出します

 親が旅回り一座の興行師だったので、3歳から当たり前のように舞台に
立ちました。はじめは歌江姉ちゃんに教えてもろて、言われるままに漫才
をやって、次に妹の花江ちゃんと漫才コンビを組んで、一時期、結核を患ったりしてね。
そのあと「かしまし娘」になったんです。
私はもの心ついた頃から、両親が働いているのを見たことがない。私ら子どもが働いて
一家を支えていたからです。だから、当時は舞台が好きとか、嫌いとか言うてられへんかった。
かしまし娘が25周年で活動休止してから、私は舞台女優になろうと松竹新喜劇に入ったんです。
ナマの舞台は日によって、お客さんの雰囲気が全然違う。お客さんとのやりとりが面白うて、
いちばん好きやね。長男が生まれる直前も舞台に立っていたし、出産後も物陰で
お乳をやりながら舞台に立った。もちろん、テレビや映画も好きやけどねぇ。



ロックギタリストに夢中の
吹田市でのマル秘・私生活


―芸に対する思いや
今後についてお聞かせください

 いただいた役は、どんな役もありがたくお受けします。
ただし、自分の私生活を切り売りするような仕事はお断りします。
私、ペラペラしゃべっているようで、実は秘密主義。個人的なことは
誰にも言いませんし、大勢の会食も苦手で、一人で、近所のレストランや
天ぷら屋さんに行きますよ。残念なのは最近、やたらと私事を暴露して
笑いを取るテレビの風潮。芸人さんには「ほんまの芸をしっかり磨いて」と言いたい。
千里ニュータウンは万博の前年から住んでいますから、もう43年。静かで、便利で、
大好きです。趣味はロックギタリストのエリック・クラプトン。惚れ込んでます(笑)。
今後ですか?セリフが覚えられんようになったら引退しようって、花江ちゃんとも
話しているんやけど、これが不思議。台本をいっぺん読んだらスパーンと頭に入る。
3歳からやっている仕事やから、習性なんやろうね。
そういうわけで、まだまだ、女優、やりまっせ!

〈取材を終えて〉 
私は「カーネーション」の大ファン。
ハルさんの一挙手一投足に、何度も泣かされました。
今回お話をうかがって、天才少女漫才師時代からの研鑽が結晶した
存在感なのだと納得です。お茶目な照枝師匠の大ファンになりました!


文/渡部せつ子 写真/幸田太郎 
撮影協力/千里阪急ホテル

【Profile】
しょうじ・てるえ 1933年北海道小樽市生まれ。
父は旅回り一座の座長で、3歳から舞台に立つ。
天才少女漫才として人気を集めた後、56年、姉の歌江さん、妹の花江さんと
3人で漫才トリオ「かしまし娘」を結成、三味線、ギター、流行歌などを交えた音曲漫才で、
一世を風靡する。66年、第1回上方漫才大賞を受賞。81年、かしまし娘が活動を休止した
のを機に、松竹新喜劇に入団し、舞台女優として活躍を始める。
近年はNHK『カーネーション』、映画『毎日かあさん』『ALWAYS三丁目の夕日’64』などでも
存在感のある高齢の女性を演じ、注目を集めている。



「千里ニュータウンは静かなのにホテルや百貨店もあって、
緑も多く、暮らしやすいねん。自分で車を運転してどこへでも行きます」
と“わが町談義”に花が咲いた。姉妹のお宅は歩いて数分圏内にあるそうだ。
  


Posted by 北摂・阪神の情報紙シティライフ at 00:00シティライフインタビュー