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2011年09月01日

【シティライフインタビュー】9月号 石野真子さん

女優・歌手・アーティスト
石野 真子さん



いま、演じることが
楽しくて仕方ないんです


昨年夏、大阪のマンションで起きた
若い母親の育児放棄による2児餓死事件は、
孤立を深める日本社会に衝撃を与えた。
全国の児童相談所に通報・相談され、
対応した児童虐待は55,152件(2010年度)。
毎年、数十人が幼い命を落とす̶̶。
9月16日放映のドラマ『やさしい花』は、
児童虐待に真正面から向き合う話題作。
主役を演じる石野真子さんに思いを聞いた。


児童虐待に走った主婦を熱演
16日放映のドラマ『やさしい花』


―『やさしい花』(NHK総合/関西)の
内容や見どころは?

 昨年7月、大阪市西区のマンションで、3歳と1歳
の幼児が若い母親に放置されて亡くなった事件
には大変なショックを受けました。このドラマは、
あの悲惨な事件をモチーフに、映画監督・脚本家で、
幼いお子さんを持つ安田真奈さんが書かれた作品です。
私の役どころは20年前、育児のストレスから当時3歳
だった娘の虐待に走り「このままでは殺してしまう」と
自ら児童相談所に相談。娘を3年間施設に預けて、
崩れた自分を立て直したという過去を持つ主婦です。
同じマンションの下の階に越してきた若い母親が幼い
息子を虐待しているのに気づき、自分もトラウマを引きずりなが
ら、夫やかつて虐待した娘ともう一度向き合い、
その若い母親に救いの手を差し伸べようと一歩を
踏み出すストーリーです。ヘビーな内容ですが、
人間の根底にあるやさしさや力強さも表現された
素晴らしいドラマ。一人でも多くの皆さんに観てい
ただき、虐待問題の理解のきっかけにしてもらえ
ればうれしいですね。

誰かが見守ってくれている
助け合いのある社会を創ろう


―実際に主人公を演じて、
児童虐待についてどうお考えになりましたか

 核家族化・都市化により地域のつながりが薄れ
て久しいわけですが、人は決して一人では生きて
ゆけないことを改めて実感しました。夫も家族も
頼れない状況で孤立してゆく母と子。近所で他愛
ない世間話すらできない現代社会にあって、誰に
も相談できず、完璧な母親になろうとして、逆に
虐待がエスカレートしてゆく…。事件になるのは
氷山の一角で、その裾野には、しつけと称して叩
いてしまうとか、生活に疲れて子どもに当たる、
暴言で幼い心を傷つけるなど、たくさんの苦しい
状況の親子・家族があります。虐待とは他人事で
はなく、いつ誰が当事者になってもおかしくな
い。だからこそ気づいたら勇気を出して声をか
ける、おせっかいな隣人になる、見守る、支える
…そういう助け合いのある社会にしなければと
痛感しました。ドラマで印象的なのは、子どもは
お母さんが大好きだということ。自分を虐待する
母親にヒメジョオンの花を摘んでくる男の子と、
その「やさしい花」に込められた温かいメッセージ
に、きっと心動かされるはずです。



芦屋市出身のトップアイドルから
心の機微を演じ分ける本格女優へ


―最後に、ふるさと芦屋市の思い出や
今後の目標などをお聞かせください

  芦屋といえば、芦屋川の桜を思い出します。高
校の帰り道によく遊んだものです。また、海に近い
伊勢町に住んでいたので、妹たちのお守りも兼
ねて、釣堀によく行きました。祖母の家が姫路の
山の中にあったので、カブトムシを採りに行った
り、木登りをしたり、お転婆で活発な野生児でし
たね(笑)。小さい頃から歌が大好きで、歌謡学院
に通わせてもらい、「スター誕生!」に合格。高校
2年で東京に行きましたから、ふるさとを離れて
30数年になるのに、不思議なことに新幹線で名古
屋から西に入ると、空気で分かるんですよ。田ん
ぼも、山の形も、あっ、西のものだと。
 童顔風の「まこちゃん」でデビューしてから、見た
目と年齢と人生経験がやっと一致してきて、いま、演
じることや歌うこと、表現することが楽しくて仕方ないんです。
私の場合、特別な目標があるわけじゃなく、みんなで一つのも
のを創ってゆく、その結果がお仕事になっていると
いうのがベストですね。

〈取材を終えて〉 
自分の言葉でていねいに真摯に答えてくださる石野さん。
若くて美しくて本当に素敵です。実は『やさしい花』脚本の
安田さんも、夫役の西川さんも、若い母親役の谷村さんも、
シティライフインタビュー登場者。これは観なくちゃ!


文/渡部せつ子 写真/岸隆子

●いしの・まこ 兵庫県神崎郡に生まれ、芦屋市で育つ。77年日本
テレビのオーディション番組「スター誕生!」に合格。78年「狼なんか
怖くない」でビクターからデビュー。その年の日本歌謡大賞・放送音
楽新人賞、日本レコード大賞・新人賞、ゴールデンアロー賞・新人賞
など各音楽祭の新人賞を総なめにして、アイドル歌手としての地位を確立。
83年からは女優としての活動をスタート、ドラマや映画、舞台で活躍する。近年
は多才なアーティストとして、芝居と音楽をステージ上で融合させる試みやコ
ンサート活動でも注目を浴びる。



 石野真子さん主演!
NHKかんさい特集 ドラマ『やさしい花』

9月16日(金)20:00~20:45
[NHK総合(本放送/関西地区のみ)]
9月17日(土)10:05~10:50[NHK総合(再放送)]
脚本/安田真奈
出演/石野真子、谷村美月、西川忠志ほか
※「やさしい花」秋にも全国放送予定
●9月24日(土)21:00~22:13には児童虐待問題を
考えるトークドキュメンタリー番組
『もしも明日…我が子に虐待を始めたら(仮)』
(NHK総合)を放送予定。石野さんも出演。
詳細はNHK大阪放送局「子どもを守れ!」キャンペーン
http://www.nhk.or.jp/osaka/kodomo/


▲NHK大阪放送局で開かれた会見にて。石野真子さん(左)、谷村美月さん(右)




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Posted by 北摂・阪神の情報紙シティライフ at 00:00 │シティライフインタビュー