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2011年06月01日

【シティライフインタビュー】6月号 程一彦さん

中華料理研究家(宝塚市在住)
程 一彦さん





朝、コップ1 杯の水を
飲むことから始めましょう



おなじみの艶やかな、まあるい笑顔で、
子どもや女子大生の講師を務めると、
「超かわいい!」と、声がかかる。
この3 0 年、自らの体を実験台にして、
薬膳を中心に、健康と食事の関係を研究。
シミ・シワのない美肌はその結果なのだ。
秘訣は… 朝の1杯の水、ひと口3 2 回噛む、
そして、全日本お台所に鏡1 枚運動。
おでこに横シワを刻み、笑顔で料理をという
程さんならではの養生訓である。




外科医のメスにあこがれて、実は、
料理が大嫌いだった”中華の鉄人“


―料理界に入る
きっかけは?

 僕は日本人の父と台湾人の母とのハーフで、僕が
小学校2年生のときに両親が大阪で台湾料理の店
を開いたんです。6人きょうだいの長男で男一人。職
業選択の余地はなかった。学校から帰って勉強した
ら、親におこられましたよ。「店で皿洗いせぇ」
言うてね。本当は子どもの頃から一番な
りたかったのは外科医で、次が新聞記者、
弁護士。店を継いでからも、天職はほかにあ
るはずやと思い悩んで、料理人でありなが
ら、僕は料理が大嫌いやった。当時からテ
レビにも出ていましたが、暴飲暴食の限りを
尽くし、体はボロボロ。胃潰瘍、十二指腸潰瘍で薬
品とサプリメントにどっぷり漬かっていました。
 料理が天職と思えるようになったのは40歳を過
ぎた頃。親子喧嘩の末、店を飛び出したとき、尊敬
する外科医の先生に言われた。「君は職場放棄した
そうだが、プロ意識はないのか。おれが手術中にメ
スを置いたら患者さんは死んでしまう。メスも包
丁も一緒やないか」と。そのとき、目からウロコが落
ちたんです。


食事と健康の関係を極め
薬膳の世界のオンリーワンに

―料理で人々を健康に、
元気にしようとされた…

 そうですね。和・洋・中という世界3大料理の
中で、中国料理は唯一、食事と健康の関係を「薬食
同源」「医食同源」などと体系化し、実践していること
に気づいたんです。だったら、この分野を極め「オンリ
ーワン」になろうと。薬膳については、まだ、あまり
知られていなかったので、自分の体で試しながら、
楽しんで研究しました。もともと勉強は大好き
だし、分からないことは医者になった妹に、医学
的根拠などを聞きました。例えば、食品はバラン
スよく食べなさいと言いますが、具体的なことは
誰も分かっていない。そこで僕は原点に戻り、歯に
注目した。人間の歯は32本。歯並びは犬歯4本、
切歯8本、臼歯20本。つまり雑食の人間は、肉類
1に対して、野菜、果物、穀物は3、4倍摂りなさ
いということだと気づいた。さっそく僕は、野菜を
たくさん食べ、ひと口で噛む回数を歯の本数に
合わせて32回にした。すると体重は8キロも落
ち、胃潰瘍も十二指腸潰瘍も治りました。
 いま73歳ですが、顔にも体にもシミが無い。赤
血球が多いので年中、肌着要らずの健康体です。



次代を担う子どもたちに伝える
「程さんの健康養生訓十箇条」


―それにしても、
近年の食生活の乱れが気になります

 「食」に関しては、日本は明らかに悪い方向に向
かっています。このままいくと、次の世代の寿命は、
めちゃくちゃ縮むでしょう。でも、食生活の素晴
らしいところは、ちょっと心をかければ、必ず結
果が出るということ。薬膳の理論に僕の経験を
合わせた「健康養生訓十箇条」(別欄)。①の
朝、コップ1杯の水を飲む、これだけでも3ヵ月続ければ
変わります。便秘症が治り、おならもウンチも臭
くなくなる。水洗トイレにウンチが浮かべば食物
繊維が足りている証拠(笑)。簡単でしょ? 薬膳
の基本は、元気な食材を選び、ベストな形でいただ
くことに尽きます。
 僕の今後の目標は、カッコいいおじいさんになっ
て、これまで研究したことを次世代に手渡し、健
康の伝道師になること。インスタント食品でもひ
と手間加える、親子一緒に料理や食事をする…。
小さな工夫の積み重ねが20年後、30年後には
大きな違いになります。「もう遅い」ではなく、今
からでも心がけましょう。

〈取材を終えて〉 程さんのお宅では、広いベランダに、
ネギやハーブが植えられた鉢がいっぱい。「野菜は皮をむ
かず亀の子タワシで洗う」「ネギは水に晒したらダメ」と
目からウロコのお話。全部ご紹介できないのが残念!


文/渡部せつ子 写真/岸隆子

【Profile】
てい・かずひこ 1937年大阪府生まれ。本名=根本一彦。灘高校、関
西学院大学卒業。台湾・香港で料理修業後、両親が開いた台湾料理「龍
潭(リュータン)」(2010年閉店)の2代目オーナーシェフとなる。一方、
「薬膳」の第一人者として、テレビ・ラジオ・新聞・雑誌・講演などで、食と
健康の関わりを分かりやすく解説し、人気者に。子どもの「食育」にもい
ち早く着目し、親子や子ども向けの料理教室に力を入れている。震災の炊き出しなど
ボランティア活動でも知られ、宝塚市大使、若狭おばま市大使、日本レスキュー協
会理事、大阪スローフード協会顧問、日本中国料理協会顧問などを務める。自宅で
「程一彦中国料理教室」を主宰。



「程さんの健康養生訓十箇条」
1  朝、まずコップ1杯の水を飲む
2  薬膳は水血気のバランス
3  腹八分目で朝食を
4  1日38種類以上の食品を食べる
5  食品のバランスは肉類が1に対して
  野菜果物穀物は3~4倍
6  全日本ひと口32回噛む会
7  全日本ビン入り低温殺菌牛乳普及会
8  全日本お台所に鏡1枚運動
9  お風呂の中で両手をグー・チョキ・パー体操
10 寝て腹式呼吸と時計回りにおなかを
  5~10分なでる

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Posted by 北摂・阪神の情報紙シティライフ at 11:13 │シティライフインタビュー